2002年8月10日土曜日

Vol.2 テナントのデータを更新する

SCのホームページを管理する際、おそらく一番重要でありながら一番厄介な部分が、SC内のテナント(各ショップ)情報の鮮度をどのように保つのかということだと思います。重要であることは、利用するお客様の立場にたってみればすぐにわかりますね。古い情報しかないサイトはSCのものに限らずつまらないし、二度と利用したくはないもの。そこで問題なのが、その鮮度を保つためにはどの程度の作業をどうやって進めるのかということ。担当者やその管理職の多くがここのバランスに悩んでいるようです。

社内のスタッフがやるにしても外注にしても、まずは少しでも情報更新作業の負担を減らすことはできないものでしょうか?よく使われる手法に「掲示板方式」があります。これは、HTMLのことを知らないスタッフでもブラウザにテキストを入力すれば情報が更新されるもので、画像を使用することもできます。ページ全体のデザインをそのつど変更することはできませんが、各ショップの情報やイベントの情報など、ある程度決まったフォマットの中で最新の内容を見せていく場合には充分に有効な方法です。実際にこの方法を利用して、ほぼ毎日のようにWebを更新しているSCもあります。

更新自体の作業量を省く用意ができたら、あとは情報の入手経路を整理し、ルールを作り、それを徹底します。テナントからの情報提供の仕組みは、それが商品等の情報であっても、売上等の情報であっても、基本的な部分はかわりません。売上の数字を報告していただくことと同様に、ルール作りとその徹底を真剣に考えられるかどうかがカギです。また、情報はその出所に近いところで収集するのが一番。テナントの最新データが必要ならば、テナントのスタッフに「入力」してもらうのがいいわけで、今後はレジや館内のLAN、さらにはブラウザフォン等を利用したデータ収集が普通に行われるようになると予想しています。いずれにしても、技術的なことや仕組みには様々な解決策がありますが、どうしたらテナントから生きた情報を提供してもらえるか?というノウハウは、簡単には構築できません。この部分のヒントは、おそらく全て「現場」にあります。日頃からたくさんのテナントとたくさんのコミュニケーションをとるという基本的なことが問われます。