インターネットの普及に伴い、ウェブサイトを利用した情報発信は当然のことのようになってきています。ショッピングセンターの中にもウェブサイトを開設しているところは少なくありません。しかしながら、ブームに乗ってつくってはみたものの、コンテンツや日頃のメンテナンス不足により、行き詰まっているところが多いのも事実です。そこでどうしたらアクセス数の多いウェブサイトができるのか?また、お客さまに喜ばれるサイトにするためにはどうすればいいのか?ウェブサイト以外にもネットを利用した方法はあるのか?などを、むこう一年間にわたり解説して行く予定です。
第一回目となる今回は、<ウェブサイトの目的を絞り込む>がテーマです。そもそも、ウェブサイトは何のために開設するのでしょうか?誰に向けて、何を発信するのか?目指すゴールは何か?等「目的」が不明確なサイトは少なくありません。お客様に向けてショップの(商品の)情報を発信するのか?テナントや株主に向けて会社の情報を発信するのか?直接的な売上増のため、ホームページを使って販売をするのか?etc..
幸か不幸かウェブサイトではそれらをすべてやることも可能ですし、現に優れたサイトではそれらが見事に融合している例も多く見られます。どこかのサイトのよさそうなところを真似て、「同じようなものをやりたい」と考えるのは簡単ですが、自社のウェブサイトに本当に必要なものは何でしょうか?使える予算には限りがあるはずですから、やりたいことに優先順位をつけて、構成を絞り込んでみることをお勧めします。
ウェブはオタクなメディア。ユーザーは「何でもありそうだけど内容が薄い」サイトよりも、「内容が濃い」サイトを好みます。あれもこれもとコンテンツを詰め込んだ結果、何を言いたいのかわからない例は多く見かけますが、その原因をたどると「社内調整」の産物であることが少なくありません。担当者には、強い目的意識と社内を従横断的にまとめられる力が必要ですし、それをバックアップする社内の体制もまた不可欠です。単なる広告ではない自社の媒体だからこそ求められる重要な基本スタンスです。