2003年2月10日月曜日

Vol.8 ブラウザフォン(携帯電話)への対応

いま、携帯電話は4人に3人が所有しているといわれ、特に20代では所有率が90%を超えています。その機能も速いスピードで進化し続けており、最近ではインターネットに接続してEメールの送受信ができるものはあたりまえ、カメラが付いて画像の送受信ができるものが主流になりつつあります。このような携帯電話(ブラウザフォン)は、場所を選ばず電源や接続環境の心配もいらないという理由から、コンピューターよりも使い勝手がいいと思われる場合が多くなってきました。そうなると、情報の発信側としてはこの端末を見過ごすわけにはいきません。

ブラウザフォンに向けた情報発信をする際は、なんとなくホームページに似ているようでいながら全く違うものだということをよく理解する必要があります。システム的には、キャリア(通信事業者:NTT DoCoMo、J-Phone、au)毎にデータの構造が違う仕組みであること等から、ターゲットとするお客様がどの層で、どのキャリアに対応したコンテンツを作る必要があるのか?を検討しなければなりません。一番いいのは、3キャリアに完全対応できるコンテンツですが、明らかにターゲットが若年層のファッションビルで、i-MODE端末だけへの情報発信をしている場合などは、その層のシェアが多いJ-Phoneやauへの対応を検討した方がいいと思います。

また、ブラウザフォン向けのコンテンツで表現できるのは小さな画面の中だけですから、伝えたいことをコンパクトにまとめる必要があります。場合によっては長くて丁寧な表現よりも、短くてフランクな表現の方が好まれる可能性が高いので、情報を作成・発信する側でも、従来の表現方法とは頭を切り替える必要があります。ただ、受信するお客様側が必要としているものは「最新の情報」で、これがかわることはありません。むしろ、携帯電話に向けた情報発信であるからこそ、よりいっそうの即時性が求められるはずです。簡単な表現でかまわないので、より早く・より頻繁に発信し続けられる方が、この端末ユーザーを上手くひきつける方法です。以前「お店の情報を更新するためにブラウザフォンが利用されるようになるかも」と書きましたが、まさにブラウザフォン向けのコンテンツとしては有効な手段だと思います。