2003年1月10日金曜日

Vol.7 リアルとの連動

ショッピングセンターのようにリアルでの展開をしている企業がWebサイトを運営する場合は、既存の媒体やその企業・製品自体をフルに活用してサイトの告知することが、いっそうの効果を挙げられます。特にショッピングセンターの場合は、日ごろから多くの広告・宣伝をしていたり、館内パンフレット・懸垂幕などお客様の目に留まるものをたくさん持っていますので、これを使わない手はありません。まずは、あらゆる制作物・媒体にサイトのURLを掲載してみてはどうでしょうか?ポイントは、小さな文字で申しわけ程度に掲載するのではなく「大きく」扱うこと。これは意外にできていない企業の方が多いようでびっくりしますが、すぐにでも始められてサイトの認知・アクセス数の向上には欠かせないものと思います。

最低限それができたら、次は本格的にリアルプロモーションと連動させることを検討します。(この順序を間違うと効果は半減しますから注意が必要です。)印刷物と連動させて誌上では不可能な部分をサイトで展開するとか、イベントへの参加をサイトで申し込めるようにするとか、サイトの上で募集した意見を集約したイベント・製品を企画する。などがこれにあたります。ブロードバンドが普及した最近では、映像の配信も難しいことではなくなってきていますから、イベントに絡めたサイトの企画も多くのバリエーションが考えられます。また、メーカーのプロモーションなどで大きな効果をあげている例として製品を買った人だけが参加できるプレゼント企画がありますが、これなどはSCのサイトでもトライできる要素があると思います。

筆者は、このような「連動」を上手く進ませるためのキモは社内の体制にあると考えます。よくみられるのは、ホームページ担当の人(部署)と、イベント担当、広告・宣伝担当が別でばらばらに動いているために、何の連動もできず相乗効果も生まないでいるという状態。一番密接に動いているはずの部署同士でさえこのような状況ですから、後は推して知るべし。このようなところでは、制作側からさまざまな提案をしても結局は実現しないということがしばしばあります。まず必要なのは「人(社内)の連動」ということになりますね。